Shiawasetodoke’s blog

人間万事塞翁が馬

食糧危機への備えを急げ〜食糧自給率の向上を

 日本の食料自給率は年々下がり続けている。

 これまで自給率の向上が叫ばれながらも一向に改善されることはなく、現在は38%と先進国の中で最低の水準となっている。

 今まで当たり前のように食糧の調達を輸入に頼ってきた日本は、国際情勢が緊迫してきている状況下にあっても、これまで通り友好国から調達すれば何とかなるだろうという正常性バイアスに冒されているとしか思えない。

 現実を直視してみるがいい。

 ロシアは、西側の対露経済制裁に対抗する形で再び黒海封鎖を仄めかしており、途上国が食糧危機により大量の餓死者が出ていることなど全くお構いなしという態度である。

 今や一部のならず者国家の指導者の判断によって、世界の食糧調達がいとも簡単に脅かされる時代なのである。

 さて、翻って日本である。

 日本は、エネルギー資源の3割、食糧の8割が台湾海峡を通って輸入されてきており、ここが封鎖されれば、瞬く間に「エネルギー・食糧同時危機」という戦後日本が想像もしなかった事態がやってくる。

 台湾有事は早ければ2025年にも勃発するといわれており、この戦争によって引き起こされる悲劇的なシナリオが、台湾海峡を含む南シナ海海上封鎖なのである。

 この海上輸送路が遮断されれば、日本は瞬時に飢饉に陥るという現実から目を逸らすことなく、今からでもいい、日本は食料自給率の大幅な向上に向けて邁進するべきである。